《めてみみ》テナントリーシングの要

2026/06/26 06:24 更新NEW!


 「地域初」「新業態」「旗艦店」--商業施設の新規開業や大規模改装に関するプレスリリースのテナント紹介には、こんな説明書きが付いている。競合施設との差異化や施設の独自性を表す注目テナントの位置付けだ。また、取材時に今後の改装計画について聞くと「欠落業種の導入」との返答も多い。

 注目テナントや地域に「足りないモノ・コト」を誘致することがテナントリーシングの要と言える。ただ、それとは異なる手法で集客力を高めている施設もある。地域密着型SCのグンゼタウンセンターつかしん(兵庫県尼崎市)だ。25年度業績は2期連続で過去最高売上高を更新した。要因の一つが〝1業種複数店〟だ。

 24年秋の「アカチャンホンポ」大型店の新規導入で、複数ある既存のベビー・子供服チェーン店が軒並み売り上げを伸ばしている。同様に4店になったというハンバーガーチェーン店も年度で見ると総じて好調だという。他にも、館内にGMS(総合小売業)がありつつ、生鮮3品の専門店人気は衰える気配がない。

 一見、競合が増えれば1店当たりの売り上げは落ちると思うが、そうではない。複数の選択肢があることが来館動機になり、客層の幅を広げていることが伺える。業種単位の購買頻度も高まっているかもしれない。商圏・対象客層に響くリーシングの奥深さを教えられた。



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