宮田織物 わた入れはんてん好調 昔ながらの暖かさに「ほっとする」

2023/01/31 11:00 更新


ネット販売でも売り上げが伸びている

 久留米絣の宮田織物(福岡県筑後市)は、主力商品のわた入れはんてんの売れ行きが好調だ。レトロなスタイルと優しい暖かさで「着るお布団」とも言われ、ここ数年ネット販売での売り上げを伸ばしていた。今冬は物価高や12月からの節電要請などもあり、昔ながらの防寒衣類に着目する人が増えている。

 中わたを手で入れてひと針ひと針手作業で閉じて作っており、1965年(昭和40年)の発売以来作り方はほとんど変わっていない。表・裏地とも綿100%、中わたは綿80%・ポリエステル20%。税込み1万2100円。直営の博多リバレイン店に加え、昨年10月には自社工場内にオリジナル生地を使った150種類を超える商品の直売コーナーを設けたことでさらに購入者が増え、12月の売り上げは前年同月比50%増となった。

 手作りということもあり価格は安くはないが、節電もできて環境にも優しく、「着るとほっとする」「日本製の商品が買いたい」などの理由で親しまれ、近年人気が高まっている。



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