無印良品 スーパー隣接型7号店 東武動物公園駅前に

2021/09/16 06:26 更新


地域ニーズに沿った品揃えで来店頻度の高い店を目指す

 良品計画は9月16日、「無印良品東武動物公園駅前」(埼玉県宮代町)をオープンする。東武ストアに隣接しており、来店客がスーパーマーケットと併用することを想定し、食品や日用品の品揃えを充実させるとともに、動物園を訪れた客向けに動物をあしらった子供服なども置く。スーパー隣接型店舗はこれで国内7店目。東武ストアとも連携し、近隣の住民向けのサービスやイベントも行う。

(柏木均之)

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 開店の3年前から周辺エリアである宮代町、杉戸町との意見交換などの調査を行い、高齢化社会のサポートや農業など地域資源を使った創業支援といった地域課題に貢献できる店を作ることにした。1989平方メートルの1フロアの売り場には、スーパーの利用客がついでに買い求めることの多い日用品のほか、冷凍食品を含めた食品売り場、書籍の販売コーナーなどの品揃えに加え、飲食店営業や菓子製造の許可申請ができる「みんなの台所」を初めて設けた。

 物販以外に近隣の学生や個店を営む人たちがイベントに使えるレンタルスペース「学び舎」、地域の情報を発信する「まちの案内所」も設けた。店舗横にある「みんなの広場」では地域の農家や店舗と組んだイベントも開催し、無印良品と東武ストアと協業して地域に根差した「土着化」店舗として周辺地域の活性化にも取り組む。

 無印良品はスーパーマーケットに隣接する店舗を増やしている。スーパーで食品を購入する客が無印良品でも買い物するため、来店頻度が上がり、小商圏でも一定の売上高を見込める利点がある。東武動物公園前店も宮代町、杉戸町合わせて8万人の住民のニーズを取り込みつつ、動物園に来る客のニーズも捉える。独自の取り組みとして東武ストアが仕入れた地元野菜を使い、みんなの台所でメニュー開発を行ったり、東武ストアによる移動販売に連携することも検討している。

店の横に広がる広場では地域企業と組んだイベントも開催する


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