「無印良品」が韓国各地で出店を強めている。都心型だけでなく、初めてロードサイド店を出すなどし、現在の43店を30年までに150店体制にする。良品計画は、韓国では03年11月にロッテ百貨店のヤングプラザに初の店舗を開いて進出した。昨年20周年を迎えた韓国の無印良品は売上高が前年同期比20%を超え約1500億ウォン(約165億円)で営業利益18億ウォン(約1億9800万円)台を達成した。売上高はコロナ下の20年に620億ウォン(約68億2000万円)台だったが、22年にはほぼ2倍の1200億ウォン(約132億円)台まで成長した。
店舗は面積で区分し、首都圏と広域市商圏を拠点とする1650~1980平方メートル台の標準型、2640平方メートル以上の大型店がある。来年オープンする990平方メートル台のロードサイド店は、郊外型として打ち出す。
力を入れている大型店の代表例が、昨年7月にスターフィールド高陽店の地下1階に設けた「高陽店」。従来の最大規模店より大きく、3150平方メートルを超える。衣類や生活用品、食品などほぼ全製品を揃えるのが特徴。今後も、同店のような大型店舗を積極的に拡大する。
一方、25年からは郊外型店の拡大にも乗り出す。単独でオープンする「ロードサイド売り場」と、複数のブランドと構成する「NSC(近隣型SC)売り場」の二つで、全店舗の30%まで増やす。30年に目標とする150店のうち、40店以上を郊外型店とする方針。
(韓国・TENANT NEWS)
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