村田製作所は、帝人フロンティアと共同出資で設立したピエクレックス(滋賀県野洲市、玉倉大次社長)を10月1日付で村田製作所の100%子会社にした。資本金は1億円で帝人フロンティアが49%出資していた。
ピエクレックスは電気の力で抗菌する繊維「ピエクレックス」を使った自社製品を開発、販売、製造し、アパレルメーカーなどに糸、生地などを販売している。23年10月からは、ピエクレックスをはじめとした植物由来のアパレル製品などを回収、堆肥(たいひ)として活用する循環インフラ「ピーファクツ」の実証を始めた。ピーファクツ拡大のためには、多くの繊維関連企業との連携強化が重要と判断し、完全子会社化を決めた。
帝人フロンティアは、素材となるピエクレックス繊維の供給に注力し、引き続き協業する。