「ミュベール」の新ブランド「M」 神田にショップ

2017/06/05 04:00 更新


 中山路子がデザインする「ミュベール」(フレンズ)は、新ブランド「M(エム)」を立ち上げた。16日に、東京・神田の神田明神内にショップ兼ショールームを開設。中山自身も定期的に店頭に立って、パーソナルな接客を行う。様々な展覧会も企画し、ギャラリーとしてブランドの世界を伝えていく。

平日は予約制

 Mは、16年秋からミュベール内で企画していたクリエーションラインを発展させたブランド。メンズのベーシックウエアの再構築を軸にしており、装飾的なミュベールに対し、より削ぎ落としたデザインの上質なアイテムを揃える。

 ショップは、神田明神の敷地にある古いビルの3階の一室。隣は「リトゥンアフターワーズ」のアトリエだ。コンクリート打ち放しの床や壁に、鏡のように反射する大きなガラス扉、にぶい金色の什器で、アンティークのムードとモダンな要素を融合した。売り場面積は約82平方㍍。土日などの休日を含む週4日前後営業する。休日以外は予約制として、丈詰めなどの軽いお直しも含め、客一人ひとりに向き合った接客を目指す。

企画展も続々

 この立地を選んだのは、「旅先で迷いながら見つけたお店が深く印象に残るように、記憶に残る店にしたい」といった考えから。偶然、店の前を通りかかるケースはほぼ考えられないため、認知向上の意図も込めて定期的に展覧会などのイベントを行う。ミュベールの青山店の販売員だった宮田文太郎さんらが中山とともにイベント企画を担当。第一弾として、吉祥寺のショップ「アウトバウンド」を手掛ける小林和人さんによる展覧会を16~29日に行う。

 今後も、ジュエリーや陶芸などの作家の展示などを行う予定。他分野のアーティストとの協業としては、オープンに合わせて映画監督の小谷野五王さんと組んだイメージムービーも作成した。今後、こうしたムービーを広告賞などに出品していくことも考えているという。

モダンな要素とアンティークのムードを融合した店内 


鏡のようなガラス扉の向こうはストックルーム

「M」の17年プレフォールから。ドレス2万9000円、ベルト3万3000円



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