レディスアパレルメーカー、ファスサンファールの30~40代向け上質カジュアルテイストの「ミランカ」は、専門店市場で次世代の客層の拡大を狙う。18年春夏物はデニムアイテムを軸に、「海のブルーと明るい太陽をイメージした色使い」を前面に打ち出す。
綿の中空糸とポリエステル・ポリウレタンを複合した軽量素材を使ったデニムパンツ(1万5800円)は、フィットし過ぎない八分丈のボーイフレンドタイプ。綿・ポリエステル・ポリウレタン複合できれいな表面が特徴のデニムワイドパンツ(1万8000円)は、国産生地・国内縫製の高い品質を訴求する。鮮やかなイエローをベースにブルーの小紋をのせたロングスカート(1万9000円)は、前後の丈が異なるイレギュラーヘム。ハトメの穴にひもを通して絞るウエストマーク仕様。
ゆったりした身頃のストライプやチェックのブラウス(1万1000~1万6000円)も充実する。刺繍やシャーリングなどの後加工を袖に入れて付加価値を表現する。
サッカーストライプの軽く羽織れるジャケット(1万9000円)はドロップショルダー気味にし、リラックスした雰囲気。V開きのブルゾン(1万6000円)は、きめの細かいタイプライターを使った。後ろ身頃のネックラインは程よい抜け感がある。
「ミランカは上質で洗練されたカジュアルテイストをブラッシュアップしてきた。価格を超える価値が評価されるようになってきた」とする。
同社は17~18年秋冬、展示会受注をベースに品番ごとにメリハリのある生産計画と、店頭販売に向けて引き付けた小刻みな商品供給の態勢をとった。結果、「全社的なプロパー消化率は前年比3~4%改善」し、増益を確保した。