日清紡テキスタイルは11月26~28日、シャツとユニフォーム用素材、スパンデックス「モビロン」の合同展を初開催する。環境や働き方など社会課題の変化を背景に「部署間で共有できる素材などが多々ある」とし、商機や新しい開発のヒントを探る場にしたい考えだ。出展素材は着用時の快適性を重視し、伸縮性などの機能素材を中心に訴求する。長期化する夏に向けて高い通気性や汗染み防止といった実用素材も充実する。展示会は事前予約制。
シャツは汗染み防止の編み・織物「インフ」と、高通気・速乾の織物「クールメソッド」、ユニフォームも高通気性で軽く、伸縮性を備えた「エアリーウェーブ」などを主軸に出展する。各素材をそれぞれの顧客に提案し合うほか、ビジネスシャツやワーキングといった主用途以外でも採用の可能性を探る。そのため、製品の展示はスポーツ・アウトドアウェアを意識したデザインにした。
肌着やパンティーストッキングが主用途のモビロンもスポーツブランドとの接点作りを狙う。「モビロンのソフトな伸縮性を生かせる」として、ヨガのような軽スポーツ分野のアウターやインナーウェア用途で採用を目指す。
とりわけユニフォーム用素材は「性能やコストの要求が厳しく、日頃から鍛えられている」とし、スポーツ・アウトドア分野でも「選択肢に入るチャンスはある」と見る。日清紡グループでスポーツウェアなどのOEM(相手先ブランドによる生産)を担うニッシントーア・岩尾の担当者も会場で製品の提案をフォローする予定だ。
