「可愛いですね」 「ご試着いかがですか?」 ・・・。 いつもお客様に同じ言い回しなっていまい、もう少しバリエーションを広げたいな~と思いませんか?
セレクトショップ「パリゴ」で売り上げ1位の実績を誇る堂園球生さんに、お客様の印象に残る言い回し術を聞きました。
1.「表情まで締まって見えるブルー」
お客様への第一声として、「よかったら広げてみてください」「鏡に合わせてみてください」は決まり文句ですが、堂園さんは「販売員に言われるのと、自分の意思でするのとは全く違う」と考えます。 お客様が自発的に動きたくなるように、
“表情まで締まって見えるブルーなんですよ”
など、自分であててみたくなるような前置きをつけて言うように心がけているそうです。
2.「お召し替えはこちらです」
語彙(ごい)力を磨くために、日本語を美しく話す勉強にも励んでいる堂園さん。最近読んだのは、『日本の大和言葉を美しく話す』という本。「こちらでお着替えください」も、
“お召し替えはこちらでございます”
と言い換えることで、表現もやわらかくなり、お客様にも優越感を与えられそうですね。
3.「胸に迫るものでした」
親しくなった顧客様とは、プライベートのことを話す機会も増えますね。驚いたり、感激したりする時に、「ただ感動した」と言うだけでは自分の気持ちが伝えきれないと堂園さんは考えます。そんな時は、
“胸に迫るものでした”
と表現を変えることで、気持ちがより伝わるように心がけているそうです。
お客様にも、「この販売員は他の販売員とどこか違うな」という印象を与えることが出来そうですよ。
(繊研新聞15年3月の記事を再編集)