【ニューヨーク=杉本佳子通信員】ロンドンを本拠地とする「ノット・ジャスト・ア・レーベル」は、見本市出展、期間限定店、イベント、同社のウエブサイト内のオンラインショップを通じて、若手デザイナーと地域の中小メーカーのサポートをしている。
昨春と今春は、イタリアのヴィチェンツァの見本市に世界中から集めた100人のデザイナーと地元のメーカー100社を集めて出展させ、お互いの交流を促した。
今年3月には、ドバイに期間限定店をオープン。大手高級ブランドの出店で知られるドバイで、地元及び海外の若手デザイナーにも販売への道筋をつけることが目的だった。
今年6月にはドイツのベルリンで、20人の地元デザイナーとパフォーマンスアーティストを組ませたり、ワークショップをさせたりといった、アートイベントを開催した。
そして今度はニューヨークのウォルドルフアストリアホテルの1階に期間限定店を4日にオープンした。ニューヨークで生産しているニューヨーク在住の若手デザイナー120人の服、バッグ、靴、ジュエリー、帽子などを集めている。価格はさまざまだが、品質の良い商品が多い。ニューヨークの若手デザイナーとニューヨークでの生産、ウォルドルフアストリアホテルをプロモートするフリーペーパーも置いている。
その編集者のカム・ディロン氏は、今回のデザイナーの選考基準について、「クオリティーがよいこと、原材料は他で調達しても組み立てはニューヨークでやっていること。バーグドルフグッドマンで売っているデザイナーから、今年大学を卒業したばかりのデザイナーまで、幅をもたせるようにした」と説明した。ショップは13日まで午前11時から午後9時まで営業している。7日から10日までは午後6時からパネルディスカッションが行われる。毎日午後5時からは、ニューヨークのデザイナーを紹介する1時間の映画が上映される。(写真も)