NYブランド、リゾートコレクション 

2015/07/06 06:34 更新


フェミニンディテールをハードなテクニックで 

ロックテイストのデコラティブ/マーク・ジェイコブス

 ニューヨークのブランドの16年リゾートコレクションは、ハードとソフトのミックスがさまざまな形で出てきている。中でも目立つのは、カットワークをハードなテイストで表現したり、スタッズでレース風のディテールを入れたり、レザーにプリーツをたたんだりしたもの。フェミニンになりがちなテクニックを、ハードなニュアンスで表現する手法だ。シルエットは、ロング&リーンとやや構築的なミニマルなラインに大別される。(杉本佳子通信員)

 「マーク・ジェイコブス」は、ダイアナ・ブリーランドにインスパイアされた15~16年秋冬コレクションのデコラティブなテクニックを、軽い素材にのせた。メタリックヤーンでロック調に仕上げたカットワークをブラウス、スカート、ドレス、セーターやスエットシャツ、フーディーにも入れる。

 四角や円のビジューはレースでぐるりと囲んで、ジオメトリックなフォルムを強調した。取り外しできる大きなシャツカラーは、オーバーサイズのクリスタルやレースをのせてインパクトを出す。プリーツの影ひだやシャツドレスの襟とプラケットには、エナメルのような光沢を放つビニールを付けた。

 シルエットはロング&リーンか、コンパクトなミニ丈。すべて異なるデザインのメタルボタンをつけたセーラーパンツ、ヘリンボーン風に柄をはぎ合わせたツイードのジャケット、2種類のアイレットを重ねたスカートもある。

マーク・ジェイコブスMJ_R16_Look_30

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