アシックスのファッションブランド「オニツカタイガー」21年秋冬コレクションは、冬のヒマラヤ山脈の雄大な自然や70年代のトレッキング、ハイキングブームからインスピレーションを得た。クリエイティブディレクターのアンドレア・ポンピリオと、テキスタイルグラフィックブランド「ノワート」のデザイナー兼アートディレクターの足立豊樹が協業したグラフィックを落とし込んでいる。
ビンテージ×アート、アナログ(手書き)×デジタル、相反する二つのコンセプトを掛け合わせたテキスタイルグラフィックは、クラシカルなトラックスーツ、ダウンジャケット、バックパックに使う。
ブランドの起源となる機能性とクラフツマンシップにあふれるディテールも反映した。防寒対策に優れるフリース、目の覚めるようなネオンカラーと複雑に入り組むユニークなステッチを楽しめるナイロンシリーズがキーアイテム。一方で、ミニマルなパファーコートやストライプのジャケットとドレスなど、無駄をそぎ落としたモードなアイテムもある。
フットウェアは過去のアーカイブの要素とコンテンポラリーなデザインを融合した最新モデルを揃えた。都市生活や現代社会を「山」に例え、険しい山にしがみついて登り切ることをイメージさせるグリップ性に優れたブーツなど、ユニークなデザイン。