パルは4月に初任給の大幅な引き上げやベースアップを実施し、26年春の新卒採用者数は過去最高の391人となった。元々、自主性のある人材を意欲的に採用してきたが、さらに多彩な人材の獲得・育成を進める。パルグループホールディングスの人事担当者に、パルが求める人材像、学生へのメッセージなどについて聞いた。
――26年春採用を振り返って。
初任給を引き上げることを25年3月に公表してから徐々にエントリーが増え、前年比25%増の応募がありました。例年と違って高学歴の学生の応募と入社も目立ち、「スリーコインズ」などで頑張っています。
実は内定辞退率も前年より10ポイント下がりました。入社してからの研修や、勤務態度についても、26年度は総じて評価が高い状況です。27年春採用も今のところ、26年春と同じ前年を上回るペースで進んでいます。
――採用活動で強化していることは。
コロナ下は休止していましたが、インターンシップとして行う「ワンデイオープンカンパニー」が好評で、参加した学生が内定者に占める割合も高いです。様々なブランドや職種を知ることができる内容で、東京と大阪でそれぞれ2日間開催しています。
現場で働く社員が積極的に参画し、プログラムを考えてくれるなど、社内の協力によって実現できている点が大きいです。SNSも積極的に活用し、〝パルならでは〟の仕事の手法や社風を伝える良い機会になっています。
――パルが求める人材について詳しく。
欲しいのは自主性、自発性がある人材です。「出る杭は引き上げる」という社風があり、誰もが意見を言いやすい環境を用意しています。目標や目的意識がある人は、当グループに向いています。面接ではこうした点だけでなく、ブランドやチームとして協力し合える協調性や素直なところ、学ぶ姿勢があるかどうかも重視しています。
選考は新卒採用予定のブランドすべてが面接に参加していて、対面、リアルを最優先しています。人材の獲得競争はますます厳しくなっていますが、当社のように〝個〟に焦点を当てた採用活動をしている企業は、ほかにあまりないかもしれません。
――ファッション業界を目指す学生にメッセージを。
アルバイト、部活、サークルなど何か一つ、学生時代にしかできないことに、とことん打ち込んでほしいです。その体験は自分をよく知るきっかけにもなります。体験からしか得られない〝生の情報〟は貴重なもの。その積み重ねが社会に入ってからも、とても大事になります。
自分の強みをしっかりと形成してほしいですね。会社に入れば、長所を生かせる場面や環境は必ずあります。今はあれこれ考えるより、とりあえず行動をしてみることも大切。そうすることで、自身の長所がはっきり見えてくることもあると思います。
