コロナ禍で都心商業施設の売り上げが全体として厳しいなか、渋谷パルコが独自性を発揮して健闘している。今上期(3~8月)のテナント売上高は臨時休業した昨年4~5月との比較を含めて前年同期比69%増、6月は前年同月比42%増、7月は66%増、緊急事態宣言下の8月も11%増と伸ばした。19年11月に建て替え・全面改装オープンして以来強化してきた限定商品の販売やイベントの実施、デジタルを活用した情報発信が実り、感度が高い顧客の支持を広げ、新たな顧客の獲得にも結び付いた。9月10日に5階にオープンしたアウトドアの新ゾーン「パルコ・アウトドア・パーク」も順調だ。
(有井学)
「唯一無二の商業施設としての存在価値が高まり、お客に支持されている」(柏本高志パルコ執行役員渋谷パルコ店長)という。自社アプリ「ポケットパルコ」や自社ポイント「パルコポイント」会員を軸に、「顧客基盤も拡大した」。パルコポイントの取扱高は6月が前年同月比73%増、7月が81%増、8月が48%増と伸び、館全体の売り上げに寄与した。
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