パロニム 動画コマース「ティグライブ」 視聴中にアイコンのタップで購入誘導

2021/08/27 06:27 更新


 動画技術開発・配信のパロニム(東京、小林道生社長)は、動画コマースプラットフォーム「TIG(ティグ)ライブ」の導入実績が増えている。20年11月から提供し、アシックス、マークスタイラーなど20社以上が導入している。視聴時間の長さや商品詳細ページへの遷移率の高さ、1回の配信で400万円以上を売り上げるなど、効果が出ている。

 ティグライブの特徴的な機能は、ライブコマースに登場するショップスタッフやインフルエンサーなどの演者が、配信中に商品バーコードを読み取ると、商品のアイコンが画面上にポップアップ表示され、視聴者が気になるアイコンをタップするとストックされる点だ。視聴者はストックしたアイコンをタップすれば商品詳細ページに遷移し、情報確認や購入ができる。生配信では視聴後に、ストック商品の情報を確認でき、オンデマンド配信では随時、動画と行き来ができる。

 ティグライブはお薦め商品のほか、「隣の商品を見せてほしい」「コーディネートした商品も知りたい」など、想定外の視聴者の要望にも応えて商品アイコンを表示できる。ライブ感、双方向性、楽しい買い物体験、購入までの自然な導線など、店内で接客する感覚に近い。演者からも予定調和でない、リアルな接客ができると好評だ。商品情報は事前に商品コード、写真などをティグライブの管理画面に登録するが、CSV入力やAPI連携などが可能。

 一般的に15分と言われる視聴時間が倍以上、商品詳細ページに遷移した視聴者が90%以上、売り上げは1時間の配信で400万円以上などの実績が生まれている。同社は「リアルストアのDX(デジタルトランスフォーメーション)」として同サービスの打ち出しを強める。4月から「ティグLINE連携」も試験運用し、同IDを使った顧客分析や集客などエンゲージメントを高める機能を強化する。

左上にお薦めの商品アイコンが表示され、タップで情報がストックできる「ティグライブ」

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