インド工芸×日本のカワイイ ユキコ・サルワラの雑貨が人気じわり

2026/05/15 11:30 更新NEW!


生地・プリントから縫製までインドで行う「ピーコックブルー」

 ユキコ・サルワラ(東京、田村由希子代表)はインド製の雑貨「ピーコックブルー」やアパレル・雑貨「ムンムン」を広げている。ブロックプリントや刺し子などインドの伝統技法を用い、「日本のカワイイとミックス」したデザインが特徴だ。期間限定店を中心に口コミでファンを広げ、自社EC開設も視野に入れる。

(中村恵生)

現地でほれ込む

 田村さんは彫刻を専攻していた芸術関係の大学在学中、遺跡巡りをしたインドで現地の生地に出合ってほれ込んだ。カナダでファッションデザインを学んだ後、イッセイミヤケの「ハート」でインド生産を担当。その後、アウトドアアパレルなどの勤務を経て、念願だったインド製の自身のブランドを昨年6月に本格スタートした。

 ピーコックブルーはブロックプリントを使ったトートバッグやポーチを企画する。ブロックプリントは判子のような木版を使ったインド伝統のプリント技法。地域によってモチーフや色調が異なり、生産拠点のジャイプール周辺はカラフルなのが特徴だ。神様の使いとされるトラのモチーフなどをプリントし、キルティングで補強、リバーシブル仕様で使い勝手にもこだわった。生地から縫製までオール・メイド・イン・インドで、トートバッグ(S5500~L7700円)、ポーチ(8800円)、PCケース(5500円)など。

伝統の木版であるブロックプリントを打ち出す

職人とじっくり

 自身のルーツである岩手の縄文遺跡にちなみ、縄文土器柄のステッチを加えるなど、日本発のブランドとしてミックスも意識する。

 ムンムンは手織りのレザーバッグ(小3万3000円、大4万4000円)など、職人とじっくり作り込んだ商品を展開。襟首や袖口に刺し子を入れたガウン状ワンピース(2万円台)など洋服もあり、「日常のベーシックなスタイルに取り入れられるちょっとしたぜいたく」を意識する。

 昨年は期間限定店を16回開き、SNSも活用してファンを獲得してきた。今春夏も百貨店や商業施設で限定店を開くほか、9月には銀座で個展も開く予定だ。時には子供向けにブロックプリントの体験イベントも行う。期間限定店で広がったファンとのつながりを生かし、ECも準備中だ。

ビジネスパートナーのヴィシャール・サルワラさんと田村さん


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