きょうまでプラグイン 〝他にない魅力〟に注目

2020/10/23 06:30 更新


 東京・渋谷のヒカリエホールで10月21日から開催中の合同展プラグイン(繊研新聞社主催)では意外性のある素材や、廃材をアップサイクルしたブランドが「他にはない魅力」と来場者を引きつけている。日本の伝統工芸を用いたモダンなレディスウェアや雑貨も注目された。23日まで。

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 「思いを直接消費者に届けたい」と話す出展者が多い。背景をしっかり持ち、丁寧に作っているからこそ、ブランドに共感し「大事に売ってくれる」取引先との商談に期待している。

 初日の来場者の人気投票の上位に入ったのが、「ルフレクス」(ランクス・コーポレーション)。独自の反射糸を使い、西陣織や結城紬の産地と協業する雑貨で、合同展は初参加。金子実社長は「独自開発の糸と技術、機能性を掛け合わせて面白い商品を作りたい」と話す。ブランドは昨年始まったばかりで、親和性のある市場やニーズを探りたい考え。来場者からは「光る布に感動した」「面白い上、デザイン性もある」との声があった。

 このほか、コーヒー豆用の麻袋でバッグを作る「ホロホロビヨリ」、唐津焼や伊万里焼など五つの焼き物の産地のクリエイターによるアクセサリーブランド「ヒゼンファイブ」も好評だ。

 前回好評だった東京ファッションテクノロジーラボのブースもにぎわっている。ネクスメディアのホログラム装置に3DCGのサンプルを着せたCGモデルのランウェー映像を投影するサービスで、初日に5社と商談、2社とは具体的に進んだという。ファッション感性分析AI(人工知能)「ナデラ」の実演展示も来場者の興味を引いた。

「思いを直接伝えたい」という出展者が多い


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