合同展プラグイン/エディトリアル、29日まで恵比寿で開催 物作りの個性、こだわりを発信

2021/10/28 06:29 更新


 合同展「プラグイン/エディトリアル」が10月27日、東京・恵比寿のエビス3033で開幕した。ファッション、ライフスタイル雑貨など約100ブランドが出展し、サステイナビリティー(持続可能性)、地方発のテーマや物作りでの個性やこだわりを盛り込んだ商品を提案している。

(カッコ内はブース番号)

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人を嫌わない服

 ノイ・カンパニーの「トリス」(H-31)は、白Tシャツ専門ブランド。人が服を選ぶのではなく、「服が人を嫌わない」究極のアイテムとして、今年4月に立ち上げた。白Tシャツに限定した背景には、色展開があるとロスが出る、見切らなくていい、購入後に後悔しにくいなど、サステイナブルな思いがある。バストあたりから生地を2枚重ねたデザインは、透けないと好評だった。メンズ向けにスタートしたが、購入者の4割が女性だったこともあり、22年夏からレディスもデビューする予定。

トリス

 エニシデザインワークスの「リント」(F-05)は、自転車に乗る女性向けのワイドパンツブランドだ。デザイナーの服部あゆみさんが、20年春に立ち上げた。裾を強力な磁石でワンタッチで留められ、クロスバイクのチェーンに巻き込まれて生地に傷や汚れが付くことを防ぐ。綿のストレッチ素材を使い、前傾姿勢に合わせ、背面を高く前面を低めのパターンにした。ベージュ・紺。マリンテイストタイプが1万8000円(税抜き)、ユニセックスなテーパードタイプが1万6000円。「コロナ禍もあり、仕事や私生活のなかで自転車を使うことが増えている。ライフスタイル提案してもらえれば」と、セレクト店やタウンユースな自転車シーンまで扱うアウトドアショップへの卸を目指す。

リント

 デニム製品のOEM(相手先ブランドによる生産)を主力とするニイヨンイチ(岡山県倉敷市)は帆布バッグブランド「ハンプ」(H-37)を同展で初めてデビューさせた。黒を基調にして、極力シンプルで無駄のないデザインに仕上げた。ディテール表現をできるだけ表に出さず、帆布にはパラフィン加工を施し経年変化を味わえる。内装は生地端もオールパイピングで始末した。バックパック、ボストンタイプのショルダー付きドクターバッグ、ワンショルダーのダッフルバッグの3タイプで豊富なサイズを揃えた。

ハンプ

長く愛用、変化楽しむ

 「エティアム」(H-23)は昨年10月にスタートした上質バッグ、財布ブランド。上質素材を使用し職人技で丁寧に仕上げることで長く愛用できる。シュリンクレザーが人気だが、今回はゴムの企画がイチ押しだ。石川県の機屋でゴム糸に綿やレーヨンを巻き付けた糸で織った生地を使用し、独特の光沢感やハリ、ストレッチ性を備え、上品な質感を表現した手作りの真鍮(しんちゅう)チャームの付いたトートバッグ(税込み3万1300円)などを用意した。

エティアム

 「ビジェル」(H-56)は命の食事が提案するバスト&ヒップジェル。乳がん専門医のパイオニアとして知られるナグモクリニック総院長・南雲医師が監修し、乳がんの予防と乳がん患者の術後のケアに使える保湿ジェルを今年1月に開発した。成分は植物由来にこだわり、タモギタケ由来のセラミドやCBD(カンナビジオール)を配合。潤いを与え、傷跡を薄めたり、疼痛(とうつう)を和らげたりする。また、日頃からバストをケアすることで、乳がんのセルフチェックができ、予防にもつながるという。「がん患者を減らしたい、元気になって欲しい」という思いが込められている。

ビジェル

 大和出版印刷の「神戸派計画」(H-62)は、情報集約できる文具「インフォウッド」を、在宅時間を充実させるインテリアとして提案する。ゆるくカーブした上面をペン置き、スリットをメモ帳立てや名刺立て、側面を付箋(ふせん)掲示などに使える。色の薄いメープル、濃いオールナット、中間のチェリーと木材の違う3種を揃える。いずれも、家具などインテリアに使われることが多く、部屋に置いてなじむ。同社が企画し、木材加工のラ・ルース(神奈川県小田原市)が製造した。広幅タイプが税込み1万9800円、細幅タイプが1万8150円。

神戸派計画


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