ファッション関連のライターやプレス業務を担いながら、昨年12月からセレクトショップ、ケルカンズローブを運営している佐藤さん。学生時代から伝える活動に携わり、自身が共感する「〝若いデザイナーの魅力を誰よりも先に広めたい〟が根本にある」という。都心の住宅街にある広々とした路面店でイベントも実施し、独自のコミュニティーを築く。
若手のブランドを販売して気付いたのは「顧客との距離が近い」こと。卸売りに加え、BtoC(企業対消費者取引)の受注会を開いて接客しているデザイナーは多い。「欲しい商品の問い合わせに『このお店にあります』と丁寧に応対していて、それがきっかけの来店があって。規模が小さいならではの強みだなって思いました」
ファッション製品に限らず、「可愛い!」と感じる気持ちの共有が人を呼ぶ。猫好きで猫モチーフの雑貨を充実させるほか、2月には猫のイラストで人気のアーティストに声を掛けて展覧会を実施。ピンクの壁面いっぱいに50点の作品を展示し、「熱量を持った方が集まって完売」だった。
来店する客層に感じるのは「可愛いものが好きな人は歳を重ねても変わらない」こと。30代半ばの自身もしかりだが、「選ぶものやテイストがぶれない」という。
