20年春夏の有力レディスショップで、きれいな色柄を得意とする新規・おすすめブランドの仕入れが増えている。スカーフメーカーが作るドレスや鮮やかなストライプのカフタンブランドなど、暑い日本の夏でもファッションが楽しめるブランドが揃う。天然素材で作ったバッグやアクセサリー、サステイナブル(持続可能)な取り組みのブランドも。新入荷・おすすめブランドのポイントを紹介する。
(青木規子)
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トゥモローランド
凝った色柄のアイテムが勢揃いする。春夏のラインナップを紹介する内覧会で目を引いたのは、イタリアの「マンテロ1902」(①ジャケット9万8000円、スカーフ2万3000円)。シルクや染色生地を得意とするイタリア北部の産地コモにある生地メーカー、マンテロのオリジナルブランド。1902年に開業した老舗で、約400人の職人と100人を超えるデザイナーが従事する。ビッグメゾンのプリント地やスカーフなどの生産を戦後から手掛けてきた。マンテロ1902では、アーカイブの柄を元にしたスカーフやジャケット、ドレスを生産している。
「ボディス」(②7万4000円)は、デザイナーのルチカ・サチデバが18年に創設。インドの伝統的な職人技術をクリーンなシルエットに落とし込むデザインが特徴で、細かいプリーツやパイピングによる幾何学的な模様が目を引く。手仕事の優しいイメージとはひと味違って、モダンでミニマルなアイテムが揃う。
カフタンのようにゆったりしたドレスブランドも。ギリシャの「エヴィ・グリンテラ」(③7万円)のデザイナーは、ギリシャ版の『ロフィシャル』編集長や『ヴォーグ』のファッションディレクターなどを経てブランドを立ち上げた。20年以上にわたる業界での経験を生かして、時代を超えて着られるシンプルな服を提案している。今季はマラケシュをテーマにカフタン風のドレスが揃う。スウェーデンの「ロデビエ」(④7万5000円)は、00年にニューヨークでデビュー。女性の生活に欠かせないワードローブをサステイナブルな考え方を元に作る。こちらも春夏はマラケシュの街の色や庭園から着想した。
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