ランニング靴が復活の兆し 大会参加への意欲が高まる、厚底開発も盛んに

2023/01/31 06:28 更新


ミズノのエリートランナー用厚底靴「ウエーブリベリオンプロ」

 ランニングシューズ市場が復活しつつある。コロナ禍で多くのマラソン大会が中止になったが、22年度(22年4月~23年3月)の大会開催率は例年の80%程度の水準に戻る見込みで、ランナーの参加意欲も高まっている。メーカーによるプレート入り厚底靴の開発も活発で、小売店では購買を促す無料交換キャンペーンを展開する。

 日本陸上競技連盟公認の83のマラソン大会の実施率をアルペンが調べたところ、20年度は10%未満だったが、21年度は約25%、22年度は約80%まで回復している=グラフ。アシックスの子会社で、日本最大級のランニングポータルサイト「ランネット」を運営するアールビーズの調査(22年10月)では、70%超のランナーが「来年までには大会に参加したい」と回答した。

 大会の再開やランナーの参加意欲の高まりを受けて、メーカー・小売り各社はランニング靴の提案を強化している。ミズノは1月20日にかかと部分を大胆にえぐり、フォアフット(前足部接地)走法を促す高反発ソールの「ウエーブリベリオンプロ」を販売。1月2、3日に開催された箱根駅伝で着用選手が前年の1人から7人に増えた「プーマ」(プーマジャパン)では2月1日、最新の高反発フォームを搭載したレーシングモデルの「ファスターパック」を発売する。

 アルペンは1月20日、シューズを購入・使用して満足できなかった場合に、15日以内なら商品交換を可能とする「ランニングシューズ保証キャンペーン」を始めた。対象品は割引率が20%以上の商品を除く全品で、「ナイキ」や「アシックス」「ホカ」「オン」なども対象。2月12日まで。



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