ユニセックスウェアの「リュー」、東京・蔵前にコンセプトストア「コバチトウキョウ」を開設

2022/10/25 10:59 更新


フルラインナップで揃え、テクスチャーや肌触りなど素材へのこだわりも見える空間に

 デザイナーの木村竜也が手掛けるユニセックスウェア「リュー」は10月8日、東京・蔵前にコンセプトショップ「コバチトウキョウ」をオープンした。大阪のアトリエに併設した路面店「コバチストア」に次ぐ2店目の直営店で、チャイティーのカフェを併設した。

 「あと3年でリューが20周年を迎えるにあたって、新しいことに挑戦したいと思った」と木村。クラフトマンシップの物作りを強みに、卸売りのビジネスも安定した実績を上げる中で、「東京にもブランドの魅力を五感で味わえる場を作り、相乗効果を上げていきたい」という。より多くの人に知ってもらい、これまで出来なかった卸売りの東京展も行う。PRとセールスの対応を充実させる考えだ。

 店舗面積は約66平方メートル。部屋の仕切りや壁面にはアーチ型の作りを取り入れ、左官職人に塗ってもらった空間は修道院のようなムード。入り口には、チャイを販売するカウンターと椅子を設置した。独自の配合でスパイスをミックスしたメニューは、繊維の特徴に見立て、コットン、リネン、ウール、シルクと名付け、四つの味(600~800円)がある。常に素材を大事している木村の服作りの考え方を反映したものだ。大阪のコバチストアでは、オリジナルレシピのカレー屋「コバチ咖喱 」を隣接して運営している。

オープンに際し、「ノマディス」をテーマにした23年春夏コレクションも披露した

 品揃えは、リューのシーズンコレクションと定番の「アールシリーズ」のほかに、仕入れでデザイナーブランドのジュエリーやバックなどを扱う。22年秋冬は「CuCO3・Cu(OH)2」をテーマにしており、銅が錆(さび)たようなテクスチャーに特徴を出したワードローブを出している。洋服のイメージに連動したインセンスも作り、店内で販売している。



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