5日にオープンしたサンローランの旗艦店「サンローラン表参道」が盛況だ。1年近くかけてオープン準備を進めてきた待望の店だけに、想像以上の来客が続き、週末だけでなく、平日もにぎわっている。客は男女半々。男性は服、女性はハンドバッグがお目当てだ。
総売り場面積は約1000平方㍍で、世界最大。サンローランのフランチェスカ・ベレッティーニCEO(最高経営責任者)は、「日本市場で世界一大きい店をオープンしたことは、ブランドの成長戦略において重要なステップになる」とし、「新店からブランドの世界観を発信して、表参道のランドマークになることを願っている」と語った。
ストアコンセプトとデザインは、クリエーティブディレクターのエディ・スリマンが手掛けた。白いマーブルのフロアに、ミラーメタルや黒いレザーの什器が並ぶシャープな空間に仕上がった。アールデコとミニマリズムを基調になっている。
売り場は3フロア。1階はレザーグッズなど、2階はレディス、3階にメンズが揃う。2階のフィッティングルームで目を引くのは、黄金のパームツリーやコンゴの部族のマスク。エディ・スリマン自身が厳選したビンテージ家具も見所だ。
日本でのサンローランの売上高は全体の8%。15年9月期は前年比77%増となった。新店をステップに成長が続きそうだ。