レンチング、旭化成、カイハラが協業 環境配慮のストレッチデニムを開発

2024/10/18 06:26 更新


「SAISEIコレクション」として3種類のデニムを企画した

 レンチング、旭化成、カイハラは共同でプレミアムストレッチデニム「SAISEIコレクション」を企画した。リサイクル素材を使用したサステイナブルなラインで、10月下旬にアムステルダムで開かれるデニム展のキングピンに出し、世界に発信する。

 レンチング・グループの廃棄衣料を使った「リフィブラテクノロジー」による環境配慮型レーヨン「レンチングエコヴェロ」と、旭化成のスパンデックス「ロイカ」のリサイクルタイプ「ロイカEF」を複合し、カイハラがデニムを織り上げた。

 SAISEIコレクションは、カイハラが開発した綿100%のような重厚感がありながら超伸縮性の「モンスターストレッチ」、コンフォートストレッチ、セルビッジの3種類を揃える。いずれも汎用性が高く、日常のカジュアル用から作業着まで幅広く提案する。

 レンチングのデニス・フイデニム担当グローバル事業開発マネージャーは「3者の相乗効果で持続可能性や機能性に優れたプレミアムデニムが誕生した。このパートナーシップはデニムのバリューチェーン全体で環境影響を最小限に抑えるきっかけになる」、旭化成の四谷宏昌ロイカヨーロッパ最高マーケティング責任者は「ロイカEFは通常の糸と比べて二酸化炭素排出量が30%削減されている。環境配慮と快適性を併せ持つデニムを提供できることをうれしく思う」、カイハラの稲垣博章執行役員営業本部長は「当社の長い歴史とプレミアムデニム製造の知見により、革新的で資源効率の高いコレクションを実現した」としている。

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