《比べてみました!売上高ランキング平成VS令和》レディス専門店 ニーズの多様化が新たな成長企業生む

2020/05/04 06:30 更新有料会員限定


 平成元年と令和元年の上位20社を見れば、一目瞭然だが企業の顔ぶれが全く異なっている。さらに上位3社の売上高が平成と令和では1ケタ違うのに気づく。二つの時代の間にある30年間で何がどう変わったのだろうか。

◆主役はNCからSPAに

 昭和~平成初期は大手ナショナルチェーン(NC)が一世を風靡(ふうび)した時代だった。戦後、女性向けのカジュアルなファッションを売る専門店がほとんどなかった時代に生まれたこれらの企業は、80年代半ばには鈴屋、三愛と、ランキング外の新宿高野を加えた3社がレディス専門店「御三家」、御三家から少し遅れて名を挙げた鈴丹、キャビン、エルメは「新御三家」と呼ばれていた。

 昭和の終盤から平成の初めにかけて隆盛を誇ったこれらの専門店がその後凋落した理由はいくつかある。内部的には業績絶頂期に手を出した不動産投資や財テク、インサイダー取引問題など、本業以外の金儲けで失敗したことだ。平成に入ってバブル経済が終わりを告げると、欧米からギャップやザラなど海外勢が上陸し、ユニクロがSPA(製造小売業)型のビジネスでじりじりと存在感を増していったことも彼らを追い詰めた。

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