東急モールズデベロップメント(TMD)は10日、香港に「シブヤ109」の海外1号店をオープンした。場所は、香港きっての商業地、尖沙咀にある大型モール、ハーバーシティの3階だ。アジア1とも言われるモールに13ブランドを集積し、カルチャーを発信。香港の消費者や中国本土からの観光客に日本ファッションを売り込むとともに、他のアジア圏への出店の試金石とする。
シブヤ109が入る3階は、「ユニクロ」「ギャップ」なども並ぶフロア。隣の区画は日本の食品を多く扱う高級スーパーで、日本好きには親和性が高い。
792平方㍍の縦長の区画に、「アンクルージュ」「デュラス」「エスペランサ」「キララガール」「リズリサ」「エムエルアール」「レディ」「レディアゼル」「リガレクト」「サマンサベガ」「シークレットハニー」「スライ」「ウィゴートーキョー」が並ぶ。細い通路の両側にテナントが連なり、109らしい、いい意味でのごちゃごちゃした楽しさを感じられるようにした。
ブランド構成の際に意識したのは、渋谷だけでなく東京のファッションを感じられるようにすること。「海外観光客が日本を訪れる際は、渋谷だけで買い物をするわけではない。原宿も代官山も渋谷と一緒に回る」として、渋谷の109には入っていないブランドも含め、セクシー系から原宿系カジュアルまで幅広いラインアップにした。
13店中6店は海外初進出ブランド(香港初進出を含むと10店)と、日本ファッションの旬の表現を追求した。
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