16~17年秋冬の有力店のレディス売り場は、フェミニンでエレガントな表情が高まりそう。ブリティッシュやユーティリティー、レイヤードなどさまざまな切り口が出ているが、いずれも女性らしさが軸になる。注目アイテムは、ほとんどの店が力を入れているファーのジレやダブルフェイスのコート。装飾性が少しずつ戻るなか、「ファッションを楽しむ」というキーワードも目を引く。
■エストネーション アンバランスなフェミニン
秋冬を通して「アンバランス・フェミニン」を押していく。過剰に長い袖丈や着丈、アンバランスに飾ったラッフルやカッティングがポイントだ。デフォルメしながら、女性らしいエレガントなバランスを作っていく。軸になるスタイリングは、柔らかな素材のドレスやミモレ丈のスカートに、ワイドパンツを組み合わせるレイヤードスタイル。組み合わせやすいファーのジレも多く準備している。
立ち上がりの8月は袖口に大きなフリルを飾ったセーターやたっぷりとしたアシンメトリーシャツにフォーカス、9月は小物を中心にレパード柄に力を入れる。コートは「重い、固い」がNGになっているので、仕入れでもオリジナルでもダブルフェイスが軸になる。(高橋千晶チーフバイヤー)
ドレス9万1000円「デレク・ラム・10クロスビー」ファーベスト27万円「ブランカ」、ワイドパンツ5万7000円「ユース・アンユーズド」、パンプス4万6000円「ペリーコ」