資生堂、JKとオープンイノベーション型プロジェクト

2018/01/18 04:28 更新


「ポスメ」の商品と、開発に携わる女子高生

 資生堂は、女子高校生と様々な業種のパートナー企業が共にもの作りを行い、発信するオープンイノベーション型プロジェクト「ポスメ」を開始する。その第1弾の商品として、マルチユースのメイクアップ用カラーアイテム(300円)を26日から段階的に発売する。

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 同プロジェクトでは、公募で集めた女子高校生コミュニティー〝ポスメ&コー〟を結成、メンバーのアイデアをパートナー企業が商品化し、販売する。パートナー企業は、商品・サービス開発を行うライセンシー、小売りを行うリテーラー、アイドルライブやスポーツイベントなど使用シーンを提供するクライアントの3カテゴリーに分かれ、「共感して頂ける企業と取り組んでいきたい」(山﨑賢資生堂イノベーションデザインラボポスメ事業総合プロデューサー)としている。

 今後、スイーツや文具、ファッション小物など女子高生が日常的に愛用しているアイテムでの商品展開を予定。リテーラー企業としては現在、イッツデモ、プラザ、ロフトなどがあり、ECでも販売する。

 女子高生チームは東京中心に40人が在籍。今後全国で数百人規模を組織化し、SNS(交流サイト)などを通じて意見交換や企画の進捗(しんちょく)状況などを発信。メンバーの交流の場として、ワークショップスペースと期間限定店を兼ね備えた空間「ポスメラボシブヤ」を26日に東京・渋谷にオープンする。

 同プロジェクトは、17年1月に発足した社内組織「イノベーションデザインラボ」による初の新規事業。「イノベーション=消費者の購買動向を変えること」と定義。ポスメのカラーアイテムも薄いチップ形状で、友人と互いの色をシェアしたり、手帳やスマートフォンケースにはさんで持ち歩いたりと、新たな楽しみ方を提案している。




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