佐賀県武雄市に9月16日、古着屋「SMILE」(スマイル)が開店した。「世代・地域を超えて店に集まる人たちを笑顔にしたい」という思いを持つ武雄市出身の朝長航大代表が、クラウドファンディングを活用し、古着店を経営する夢を実現した。
朝長代表は、ヒューマンフォーラム(京都市)が武雄市に21年にオープンした「スピンズ」で2年間スタッフ修業を積んだ。古着屋経営に夢をはせ23年春に独立を決意。7月から古着屋を開業するための資金集めをクラウドファンディングで実施し、目標金額を1日で達成し、再設定したセカンドゴールも達成した。
店舗は武雄温泉駅から徒歩5分のロードサイドにある。商品の仕入れではスピンズの協力を得ており、朝長代表が商品を選定して、メンズ、レディス、キッズなど幅広い品揃えで構成。店内には衣類回収ボックスを設置して、地域で不用になった衣類が武雄市や九州各地で循環するようにした。
店内には地域の若者のチャレンジの場や交流の場となるコミュニティースペースを設け、地元の学生や夢に挑戦したい若者、地域で活躍する人、観光で訪れた人など、様々な人の交流を図る。多様なイベントなども企画する。
朝長代表は「武雄市は地元を出ていく若者が多い。ファッション好きな学生や10代が集まりやすい場所を通して、地元でも夢がかない実現できるということを実証していきたい。将来、武雄市で古着屋やカフェなどの経営に挑戦する場として店内のコミュニティースペースを活用してほしい。また、昔おしゃれを楽しんだ30代以上の大人たちが立ち寄れる場、若者と大人が交流できる場を提供する。観光や旅行で武雄を訪れる人には、温泉だけでなくスマイルに来ることが目的の一つになるような、わくわくする場にしたい」と意欲を燃やす。