ブログ、フェイスブック、インスタグラム…SNS運営もまた販売員の大事な役割になり、人気が出れば芸能人並みにフォロワーがついたりする時代。 今回、ハイブランド・デザイナーブランドのセレクトショップ、マギークープでブログを立ち上げ、おしゃれさんを魅了するブログに育て上げた銀座店の村上由美子店長の話から、“虎の巻”をまとめました。4回シリーズでお届けします。
SNS虎の巻‐4 人気ブログの立役者が語る…イイ話
1、初めてのお客様といきなり打ち解ける
お客様との関係作りで威力を感じます。店って、お客様を待っているしかできない。ところが事前にブログで、おすすめコーデやスタッフの人となりが伝わっていると、たった1、2回の来店で親しくなれちゃうんです。店頭の接客時間だけでは、服や自分たちのこと伝えきれないですからね。 特に当店はハイブランドを扱っているので入るのに多少勇気がいりますが、ブログは誰でも気軽に眺められるのもいいようです。
2、スタッフのモチベーションがUPする
新人もモデルをこなし、ブログを書きます。被写体になると、人ってどんどん磨かれていく。服を美しく見せようと思うと、背筋が伸びますし、太らないように、とか気を付けます。ブログはスタッフのモチベーションも上げてくれるんです。自分が発信することで、責任感も芽生えます。
3、強化中のインスタグラムは交流が気軽
2年前に、若い子にアプローチしようとインスタグラムを始めました。特にうちのブログは長いので(汗)、「簡単に見たい」「読むのは疲れちゃう」っていう人に好評です。あと、お客様とのコメントのやり取りがとても気軽(ブログはコメントを受け付けていない)。 ブログとインスタグラム、お客様によって好きな方を選んでもらっています!
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マギークープのブログは、写真枚数が多く切り取り方も工夫されているため、着用イメージはもちろん服のディテールやニュアンスまで、手に取るように伝わってきます。二次元の画面上でも、これだけの商品情報を届けることは可能で、「店頭で見てみよう」「電話で取り置きしよう」という行動に出る消費者も出てきます。これはもう、一つの接客と言っても言い過ぎではありません。 SNSの運営はそれなりの手間と時間を費やしますが、店舗での接客と同等の価値があると思えば、やりがいや意味は変わってきませんか?(サプリ編集長・小平麻由)
(シリーズ終わり)