大西のレディスブランド「シュープリーム・ララ」が着実に成長している。今期(15年2月期)の同ブランドの売上高は、前期比30%増の8億円強を見込む。オリジナルプリントのアイテムを中心とした商品の魅力でじっくりとファンを作り、直営店、ネット販売が売り上げを伸ばした。
売り上げの内訳は、直営店4割(6店)、ネット販売4割、卸が2割。直営店は既存店が前年比2ケタ増で伸ばし続け、今年に入ってもペースを維持している。特に今年は早期に立ち上げた春のプロパー商品がヒットし、1月はルミネエスト店が前年同月比40%増、柏高島屋ステーションモール店が28%増となった。ネット販売も順調で、1月はファッションウォーカー内での売り上げランキング(福袋を除く)で4位に入った。
好調の要因は「主力のワンピースを軸に商品力で差別化できていること」と見る。アイコンでもあるオリジナルプリントの魅力と上質感を重視した素材選び、3人のデザイナーと専属パタンナーが手がけるシルエットやデザインが支持され、リーピーターが増えている。主対象の25~35歳だけでなく、20代前半の背伸びしたい世代も獲得できていることも強みだ。
3月にはブランド5周年を記念し、アニバーサリーイベントを開催する。限定商品やノベルティープレゼント、ホームページの刷新などで顧客満足度を高める。4月8日からプランタン銀座に1週間の期間限定店も出し、認知度の向上と大人の客層からの反応を確かめる。今後の出店は都心に絞って検討し、今秋には2~3店を目指す。