知ってる?水着のメンテナンス―着用後

2016/08/20 07:30 更新


  ふだん扱ってなくても、夏限定で水着を揃えるショップは多いはず。お客様に水着の手入れについて質問されたら、自信を持ってお答えできますか? プールサイドで、海辺で、きっちり勝負してくれた水着を、“ご苦労様。来年もがんばろうね”っていたわってあげる方法をお伝えできたら、お客様に喜んでもらえるし、いろんな会話もはずむはず。 水着専業のAi(アイ、取材当時は三愛)の役員さんに水着のメンテナンスについて教えてもらいました。(着用時編はこちら)  

■使用後の注意

 

1、濡れたまま放置で色移りの原因に

 使用後はすぐに流水で手洗いし、海水やプールの塩素分、温泉成分をきれいに洗い流してください。また、濡れたまま密閉したバッグやビニール袋に入れたり、車の中に放置しておくと、夏の太陽で高温になり、染料が染み出ることがあります。重ねたTシャツに色が移ってしまうこともあるそうです。風通しのいいメッシュのカゴやバッグをお客様に提案してはどうでしょうか。

灼熱

 

2、洗濯機、乾燥機はNG

 帰宅後は念入りに手入れを。「洗濯機は避けてください。乾燥機は厳禁」といいます。生地が傷んだり、型崩れします。「UVカット化粧品やオイルを肌に塗った場合は、水やぬるま湯で中性洗剤を使って水着を手洗いし、よくすすいでください」。自分では使っていなくてもプールで他の人の化粧品が移ることがあるから要注意。

化粧  

 

3、無理に絞らず陰干しに

手洗い、しっかりすすいだ後は、手で絞ったりせずタオルで水気を吸い取り、陰干しします。パッドは取り外して、ボトムはできれば裏返してよく乾かします。生乾きは禁物、カビが生えてしまいます。  

 

◆ ◆ ◆

 夏が終わり、がんばった水着をしっかり手入れし、来年のために保管。「パッドは抜いた方がいいですね。紙を丸めて胸に入れるという人もいますがあまり関係ないと思います」。 ただ、衣装ケースの一番底に詰め込んだりしないで、一番上でていねいに保管しましょう。メンテナンスがしっかりできていれば来年もまたがんばってくれるはず。  

(シリーズおわり)

 ※繊研新聞2010/06/28付け「販売・接客に役立つページ」を再編集


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