コロナ禍を挟んだ凹凸はあるものの、堅実な経済成長を続けている台湾。成長を支えるのが、時代や環境の変化に即応して、果断にビジネスモデルを変えていく台湾企業らしい〝起業家精神〟だ。5月下旬に台北を取材、デジタル戦略の強化をはじめ、台湾企業の強みを改めて感じた。
(編集委員・山田太志)
堅実な経済成長続く
24年の台湾経済のけん引役として期待されるのが輸出と個人消費。ファッション関連企業も海外市場の強化を加速している。代表企業の一つで、「繊維業界のTSMC」とも呼ばれるのがマカロット・インダストリアル。台北本社を司令塔に、世界各地の20工場から米国、アジア、欧州に商品を供給する。24年度売上高は10%増の11億ドルを計画するなど、世界屈指のODM(相手先ブランドによる設計・生産)企業となっている。
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