タロウ・ホリウチ、パンクをエレガンスに

2015/12/07 10:10 更新


 「タロウ・ホリウチ」が16年春夏のテーマにしたのは"パンク"。といっても、安全ピンにスタッズといった分かりやすいパンクのイメージではなく、堀内が考えるパンクの精神性「自由であること」を追求したコレクションだ。クラッシュさせたり、わざと汚くしたりといった"壊す"ディテールを取り入れながら、「それを新しいエレガンスに落とし込む」ことを意図している。

 シンプルなデニムドレスやスリットスカートには、半円の模様を散りばめる。波をイメージしたという柄は、針で穴を開けて描いたもの。リボンテープがたくさん飛び出したコートやプルオーバーは、テープを織り込んでカットした後に、洗いをかけてくしゃくしゃにした。

 ポップな印象の刺繍ドレスやスカートは、手で握って付けたシワをそのままプリーツ加工している。スリットに沿って付けたくるみボタンは、スタッズをミニマルにしたイメージだ。

 シンプルなTシャツや布がひらひらと重なるドレスにプリントしたのは、「リトゥンアフターワーズ」の山縣良和によるアクションペイント風のビビットな図柄。「彼の自由な生き方はパンクだと思って」依頼したのだという。

スタンドカラーブラウス6万1000円、フレアパンツ9万5000円
スタンドカラーブラウス6万1000円、フレアパンツ9万5000円
ニットのロングシャツ4万8000円、フレアパンツ4万4000円、プリントTシャツ1万6000円
ニットのロングシャツ4万8000円、フレアパンツ4万4000円、プリントTシャツ1万6000円


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