9月の国際素材見本市 会期を短縮して開催

2020/08/05 06:26 更新


 欧州で9月に開かれる21~22年秋冬向け国際素材見本市の方向性が固まってきた。いまだ猛威をふるう新型コロナウイルスの影響で、仏プルミエール・ヴィジョン(PV)パリ、伊ミラノウニカ(MU)は開催期間を短縮。デジタルコンテンツを拡充し、サプライヤーとバイヤーの接点を補完する。

 MUは、17年から秋冬展を7月上旬に開いてきたが、9月8、9日に延期した。7月下旬に公開した出展者は約230社で、例年の半分だが、伊の主要企業はほとんど出る模様。特別プロジェクトとして参加してきた日本パビリオンは中止を決めたが、主催の日本ファッション・ウィーク推進機構の交渉により、3社は単独出展が決まった。

 デジタルプロジェクトを推進するイタリア貿易振興会の後押しもあり、デジタル化も加速している。MUは19年から、出展者にいつでもアクセスできるマーケットプレイス「e-ミラノウニカ」を運営。この制作で協力するピッティ・イマージネが先月、オンライン見本市の新たなプラットフォームを開設しており、MUもデジタルコンテンツを拡充するとみられる。

 MU翌週のPVパリは、15日から3日間を予定していた会期を15、16日の2日間に変更。6見本市からなり、前年9月展は48カ国・地域の2056社が出展したが、今回は中核のPVファブリックが3分の1となる見通し。日本企業は例年の10分の1以下の5社の予定だ。PVパリは出展募集を継続し、来場も完全無料にするとしている。

 リアル展を補完するため、BtoB(企業間取引)のデジタルプラットフォーム「PVマーケットプレイス」の活用を強める。本来は出展にひもづいたサービスだが、前回の出展実績があれば利用できるようにした。掲載点数の上限解除など、有料オプションも無料で開放。ユーザーは、いつでも好みの素材を探すことができ、直接サプライヤーに連絡が取れる。会期中に行う予定だったセミナーやトークプログラムも配信している。今後、出展者の素材を編集したデジタルフォーラムも公開予定だ。


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