オンラインセレクトショップの「ランジェリーアンドハーフィルム」は、01年に創業した英国のランジェリーブランド「ボダス」の日本での生産を開始した。同店オーナーの萩本佳弥子さんはもともとボダスのファンで、「このブランドを販売したくて、オンラインショップを始めた」と振り返る。
ボダスは、ランジェリーアンドハーフィルムでは順調に売り上げを伸ばしていたものの、22年に当時生産を請け負っていた中国の縫製工場が閉まったのを機に、ブランドを休止することとなった。萩本さんは自身の思い入れがあり、根強いファンを抱えるブランドでもあることから、ブランド存続を目指し、日本で縫製できる工場を見つけるために奔走。ボダスのオーナー兼デザイナーのヘレナ・ボアスさんも納得する高い技術を持つ工場を見つけ、昨年10月からサンプル制作を開始した。生産体制が整い、今年9月からメイド・イン・ジャパンのボダスの下着が世界に流通することになる。
それに伴い、萩本さんは1月に開催されたパリ国際ランジェリー展にも出展し、新生「ボダス」を披露した。ただ、50型近くあった展開アイテムはロングセラーの6型まで絞りこみ、必要な分だけ製造する「サステイナブルな生産体制」へと切り替えた。絞り込んだ6型はブラジャー&ショーツで、ブラジャーが税込み1万3200円、ショーツ6600円。今後は、日本での生産管理とアジア地域でのセールスを萩本さんが担当する。