藤原ヒロシさんがディレクションするジュンのショップ、「ザ・プール青山」は9日から、新企画「イン・ザ・ハウス」をスタートした。スタイリストのマサさん、モデルの今宿麻美さん夫妻をゲストディレクターに迎え、家族で楽しめる商品を揃えた。子ども服を含め、裏原ファッションを代表するブランドとの別注商品も充実しており、話題を集めそうだ。
目玉に「ファセッタズム」落合宏理と組んだブランド
同店は男性客からの支持が強いが、今回は女性や子ども向け商品を充実し、家族みなで買い物が楽しめる空間を目指した。「結婚し、子どもができて、クローゼットが1人のものから家族のものになっていく感覚が楽しかった」というゲストディレクター2人の思いを反映し、クローゼットを模した什器に商品を陳列している。
目玉の一つは、2人と「ファセッタズム」デザイナーの落合宏理さんとで企画し、今回お披露目となったブランド「FMAM」だ。ユニセックスの大人服と、キッズ(100㌢)、ベビー服がある。子ども向けにはあまり使われない黒やグレーといったシャープな色使いと、パラシュートジャケット風のディテールなどを取り入れたストリートムードのデザインが特徴だ。価格は、Tシャツで大人向け1万1000円、キッズ7500円、ベビー5500円前後。家族で揃えるという視点から、価格は抑えめに設定したという。
ダストボックス、歯ブラシ、お弁当箱まで
協業商品も豊富だ。FMAMとザ・プール青山、「ポーター」との3者協業のバッグは、リバーシブルで仕切りが多く、斜め掛けも可能といった機能的な作り。哺乳瓶などを入れるママバッグとしても、デジタルガジェットを多数持ち歩く男性向けとしても適した形を目指した。小2万3000円、大2万8000円。
他にも、「アンダーカバー」「ネイバーフッド」「グッドイナフ」などとの協業で、フーディーやグラフィックTシャツ、MA‐1などを、大人向け、子ども向けに同店限定で揃えた。独「シュタイフ」と藤原さん率いる「フラグメントデザイン」とが協業したクマのぬいぐるみ付きキーリング(1万2000円)も、話題となりそうなアイテムの一つ。ダストボックスや歯ブラシ、ランチボックス、クッション、バギーといった生活雑貨や子ども用品も、同店のオリジナルとして企画。
同店は定期的にテーマを立て、コンセプトに沿った品揃えを行う形式で14年4月にスタート。「実験的な試みは成功した。これからあえて拡大することは避け、いったん区切りをつける」とし、今春での終了を発表している。