目の肥えたバイヤーが注目 トカンチスのバッグ「アミアカルヴァ」 作り手のエゴが海外でも支持

2023/07/31 13:00 更新有料会員限定


「作り手のエゴをある程度出すようにしてから結果がついてきた」と加藤さん

 トカンチス(大阪市、加藤一寛代表)が企画・製造・販売するバッグ「アミアカルヴァ」が国内外で支持されている。作り手のエゴを適度に出し、玄人も楽しめるこだわりを実現することで、目の肥えたバイヤーが注目している。ブランドの立ち上げから成長を続け、コロナ下も売り上げを落とさなかった。

(小畔能貴)

「内装もかっこいい」

 アミアカルヴァは、かばんメーカーに在籍していた加藤さんが独立し、約15年前に立ち上げた。「企画にいくらこだわっても、サンプル士を通じた作業では、すべてを反映するのは難しい」と実感し、自身のブランドでは、デザインからサンプリングまでを自らが手掛け、細かい構造までこだわった商品を実現した。バッグの内側部分も凝っていて、「内から見ても(内装も)かっこいい、と言われる」。本生産は協力工場が中心だが、一部の商品については自社で物作りもしている。

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