東レ、CFでトレランジャケット 認知度向上狙う

2018/07/11 10:57 更新


 東レのスポーツ・衣料資材事業部がこのほど、クラウドファンディング(CF)サイト「マクアケ」に出品したトレイルランジャケットは先行100着が約5日で完売した。同社初の試みだが、「顧客の生の声を聞き、開発やブランド認知度向上につなげていきたい」(鳥越和峰テキスタイル事業部門長)という。

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 従来は生地売りが基本で、CFで製品を企画・直販するのは初めて。

 同社はテキスタイルのブランド戦略を強化しており、その一環で透湿防水素材「エントラント」の機能を生かした製品を企画した。「資金集めやBtoC(企業対消費者取引)拡大が目的ではなく、顧客の声を拾うのが狙い。ここで得た知見を次の開発につなげたい」とし、アパレル向け既存ビジネスへの波及効果を狙う。

 衣服内の蒸れを軽減するエントラントの高通気タイプを使ったトレランジャケットを企画。22日からの先行販売(税込み2万2000円、限定100着)分が約5日で完売し、商品化が確定した。残り100着(2万5000円)も予約が埋まりつつある。

エントラント


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