東洋紡せんい「さいくるこっと」　高品位な綿リサイクル技術を開発

反毛（左）と比べると繊維長や太さのばらつきがない均一なわたが得られる

　東洋紡せんいは、高品質・高品位な綿リサイクル技術による新素材「さいくるこっと」を開発した。反毛とは異なり、繊維を傷めずに生地片をわたに戻す解繊技術で、インドのパートナー企業でリサイクル・紡績を行う。

（中村恵生）

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　使用済み製品や端材などを原料にした綿のリサイクルは一般的に反毛で行われる。反毛機は刃や針のついた回転ドラムで、粗く裁断した生地や製品を物理的に引き裂きながらわたに戻す。このため、繊維長や太さにばらつきが出るなど品位が低下し、細番手の糸を作るのも難しかった。