トレンドチェック 秋冬の発注状況

2016/05/25 06:26 更新


新しいフォルムやボリューム


 「エフォートレスなムードに代わって、新しいバランス感がキーワードになるシーズン」「ビッグサイズアウターやニット類を力を入れて発注した」。有力ショップに16~17年秋冬の発注状況を聞いたところ、トレンドが大きく変化しそうなことをうかがわせる回答が揃った。「ヴェットモン」「バレンシアガ」に代表される新しいフォルムを、アウター中心に取り入れようという店が目立つ。

 トレンドテーマでは、新しいフォルムを象徴する「エクストリームシルエット」が1位となった。続くのは、ベーシックアイテムで構成する「スポーツ&ミリタリー」、様々な年代のモチーフや色柄をミックスしていく旬の「コラージュ、パッチワーク」。「ヴェットモンから火がついた、誇張されたシルエットがもはやスタンダードになっているので、買い付けを強化した」(リステア)、「ボリューム袖のトップ、アウターや、アシンメトリーシルエットに注目している」(松屋)といった声が挙がっている。

 ここ数年、トレンドを牽引(けんいん)してきたテーマ「スティルネス、エフォートレス」は4位となり、勢いはやや落ち着いた印象。とは言え、この流れがすぐに無くなるわけではなさそうだ。ロンハーマン、ユナイテッドアローズといったショップは、エクストリームシルエットよりもスティルネス、エフォートレスの点数を高く付けている。「暗くならないよう、モーブピンクなどのきれいな色やキャメル、ライトグレーで統一し、女性らしくクリーンな印象になるよう意識する」(ロンハーマン)という。

バイヤーアンケートの集計結果を掲載=続きは繊研新聞で



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事