トレンドチェック、今秋冬の結果は?

2016/12/28 08:29 更新


ビッグシルエットが売れた

コート不振もシャツやデニム、スエットはヒット


 「ビッグサイズのアイテムが売れた」「ストリートテイストが支持された」。アパレル消費不況のムードが漂った16~17年秋冬、そうした状況を反映するように、高単価なウールコートなどの動きは鈍かった。

 ただし、シルエットで変化を出したスウェットトップやブルゾン、デニムパンツなどではヒットが出た。ハイファッションのゾーンでは「ヴェットモン」がリードするストリートスタイルの影響が強かった。17年春夏以降、この挑戦的なマインドがどこまで広がるか注目だ。

 トレンドテーマでは、シーズン前からの期待通り、「エクストリームシルエット」が1位となった。「コートやニットトップでビッグサイズシルエットが売れた」(そごう・西武)という声が多い。同テーマを代表するブランドが、ヴェットモンや「バレンシアガ」だ。

  「トレンドも消費の仕方もコンサバな風潮が続いていたが、ヴェットモンとバレンシアガが提案する斬新で個性あふれるスタイルが、男女問わず幅広い年齢層から支持された」(アデライデ)、「バレンシアガは、ビッグサイズのGジャンやシャツ、ロングスリーブドレスなど、幅広く売れた」(エストネーション)。

 ヴェットモンに通じるストリートのムードをヒットのキーワードに挙げた店も複数ある。「メッセージTシャツなど、主張が強く、なおかつリアル感もあるストリートテイストのアイテムが好調だった」(伊勢丹)という。

オーバーサイズのコートを取り入れたトレンドの着こなし(東京・原宿で)
オーバーサイズのコートを取り入れたトレンドの着こなし(東京・原宿で)

(続きは繊研新聞2016年12月28日付10面をお読みください。一覧表あり。)



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