TSIは、ライセンス事業の強化に乗り出す。50を超えるブランド資産のうち、現在約20ブランドを供与しており、今後は商品カテゴリーと販路を広げ、ロイヤルティー収入を約5億円から中期的に10億円へ引き上げる方針だ。
ロイヤルティー収入は約10年前にも10億円規模に達した実績がある。その後、主力販路だった百貨店の平場や服飾雑貨市場が縮小。新規案件を開拓する営業活動も限られ、事業規模は約5億円まで縮小した。
収入の中心は現在もアパレルと服飾雑貨だ。今後はブランドごとに未展開の商品カテゴリーと販路を洗い出し、既存事業では接点を持てなかった顧客への認知を広げる。
新規案件の開拓に向け営業担当者を配置した。今後、商社やライセンスエージェント、事業会社に積極的な提案を進める。
6月中旬に開かれた「ライセンシングジャパン」にも初出展した。193社と商談や名刺交換を行い、優先順位の高い企業から協議を進めている。「想定していなかった分野からも声がかかり一定の手応えはある。これからいかに実現までつなげるかが重要だ」(渡邉卓ライセンス室長)。
アパレルでの自社展開を終えた休眠ブランドも活用する。ブランドの沿革や世界を把握できるよう17ブランドの企画書を作成した。「ビバユー」や「アンドバイピーアンドディー」などを、新たな商品や販路で再展開する。
海外では中国などでの事業拡大も検討する。現地で認知されているブランドを優先し協業先を開拓する。
