ユニクロの衣料支援活動 25年もヒートテックを100万枚寄付へ

2025/10/21 17:00 更新NEW!


24年の活動ではライフウェア・スペシャルアンバサダーの綾瀬はるかさんが石川県輪島市を訪問し、ヒートテックを配った

 ユニクロは世界中の難民や子供たち、災害被災者らに100万枚規模のヒートテックを寄贈する「ザ・ハート・オブ・ライフウェア」の活動を25年も実施する。今年度はアサド政権崩壊後、帰還民が増えているシリアに半分に当たる50万枚を寄贈する。

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 衣料支援は01年から行っており、これまで81カ国・地域に対して5897万枚を寄贈した実績がある。ザ・ハート・オブ・ライフウェアは、冬の到来前に難民や子供、災害被災者にヒートテック100万枚以上を寄付しようとスタートした取り組みだ。

 24年に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)からの要請を受け、ヨルダンの難民キャンプにヒートテック53万枚を届けた。残り47万枚もユニクロが事業運営する世界各国とその近隣国で必要とする人に寄贈した。

 25年は50万枚をUNHCRを通じてシリア国内の帰還民に寄贈する。ユニクロは事業運営する市場では日本で10万枚、グレーターチャイナで12万5000枚、韓国で6万枚、東南アジア・インド・豪州で10万6000枚、北米で7万枚、欧州12カ国で10万枚を寄贈する。ユニクロと戦略的パートナーシップを結ぶ東レも25年はこの活動に2億円を寄付し、ヒートテックのグローバル生産拠点のある地域での配布活動やイベントにも参加するという。

 柳井康治ファーストリテイリング取締役グループ上席執行役員は「地域の発展、コミュニティーの繁栄がなければグローバル市場での商売は継続できない。進出地域への貢献は商売と同等に重要」と活動の意義について語った。

20年以上、衣料支援を続けて「地域やコミュニティーの繁栄や発展が商売の継続に本当に重要だと確信した」と柳井康治ファストリ取締役


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