宇仁繊維は、23年春夏向けテキスタイルでシアサッカーや、カットジャカードなど表面の凹凸感がある素材の動きが好調だ。プリント柄も大柄のものなど、インパクトのある素材への引き合いが強まっている。
生地に凹凸があり清涼感のあるサッカー調素材では、リップル加工を施す「ミラクルウェーブ」が伸びている。これまではミセスや子供服向けが多かったが、メンズや大手レディスアパレルからの引き合いが出てきた。ぽこぽことしたシボの表面感や、肌にまとわりつかない点が評価され、ミラクルウェーブ加工を施した80番手使いのローンが好評だ。そのほか、「T400」使いのストレッチシアサッカーは、程良い透け感とシボ感が特徴で、イージーケア性も魅力だ。一方、カットジャカードでは綿ポリエステル交織を提案。染め分けすることができ、長めの毛足でボリューム感のある表面に仕上げた。
プリント柄はインパクトのある大判のジオメトリック柄の動きが良い。カットジャカードなども含め、ECでの購入の際などにも目立つような素材への関心が高い。
先般開いた展示会では3000点以上の試験反を揃えたアーカイブも披露。「ストック素材だけでなく、別注のヒントにもなれば」として、物作りの機能を生かした提案も進めていく。