売り場観測・百貨店3月 今できる取り組みと創意工夫

2020/03/31 06:26 更新会員限定


 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、2月下旬ごろから大幅に客数が減少している。様々な集客イベントなども自粛を余儀なくされ、厳しい状況が続く。そうしたなかでも、売り場では状況に合わせた創意工夫が見られる。「今は耐え忍ぶ時期」としながらも、できる限りの取り組みで顧客とのつながりをより大事にしながら、これまでと変わらないもてなしができるように努力している。

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西武池袋本店 メンズキャラクター売り場

◇ニーズに合わせて変化

■売り場のトレンド

 スニーカー出勤などが増えるなか、カジュアルなセットアップの人気がぐっと高まっている。「洗える」「しわにならない」などの機能性と、仕事にも普段使いもできるジャケットが支持されている。花粉が付きにくい加工の春コートなども人気で、動きがあった。

 また、卒業式などの行事がなくなってしまった代わりに卒業祝いのギフトをいつもより少しぜいたくにするなどの動きが見られ、革小物や雑貨などで通常より高単価な商品が売れた。

「ジョセフ・オム」のセットアップ。ジャケット(4万7300円)、ベスト(2万7500円)、パンツ(2万6400円)。「クールドッツ」素材でストレッチ性があり、洗えてしわにもならない
「タケオキクチ」のジャケット(3万7400円)、パンツ(1万9800円)。そごう・西武の別注商品。4月上旬に発売予定

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