バニッシュ・スタンダード(東京、小野里寧晃社長)の店舗スタッフDX(デジタルトランスフォーメーション)アプリ「スタッフスタート」を活用する販売員の大会「スタッフオブザイヤー」。5回目の今回は10月9日に最終審査を開いた。上位入賞者4人に、戦い抜いた感想や販売職への思いを聞いた。
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グランプリ トゥモローランド丸の内店Nitoさん
抜群のコーディネート提案力とヒアリング力を武器に、グランプリをつかんだ。今大会を通して新たな目標を見つけたと話す。
「大会期間中は1日5件ほど、コーディネート投稿をしていました。『トゥモローランド』のエレガントなイメージを崩さないよう、背景や写り方までこだわったので、続けるのは大変でした。大切にしたのは、お客様が参考にしやすいよう、着ていくシチュエーションなども設定して服や雑貨を組み合わせることです。多くのお客様が応援の言葉をたくさんくれました。アメリカから観光に来た顧客様が『いつもウェブであなたを見て服を買っている』と会いに来てくれた時は、本当にうれしかったです。販売の仕事の可能性ってすごいなと改めて感じました。デジタルを活用したファン作りは、社内ではまだ発展途上です。今後も店頭に立ち続けつつ、自分の培ったノウハウを共有するような仕事にも挑戦したいと考えています」
2位 ユナイテッドアローズ新宿店仲(naka)さん
23年のグランプリから3年連続で最終審査に出場している同大会のレジェンドだ。社内や顧客の応援に感謝し、楽しみながら大会に臨んだという。

「会社の仲間が『楽しんできて』と背中を押してくれたのに救われました。辛そうに挑戦する姿は周りにポジティブな影響を与えられない。勝ちにこだわりすぎず、楽しく前向きな姿を見せようと決めました。昨年は同じ会社の販売員がグランプリを取り、お互いにリスペクトし合う好循環も生まれた。社内で自分の経験を後進に伝える機会も増えている。今後も大会で得たことを会社全体に広げていきたいです」
3位 リーバイスららぽーと福岡店Yu-taさん
明るい接客が支持され、幅広い世代の顧客を獲得。外資ブランドで唯一の入賞を果たした。

「たくさんの方に見てもらうため、若者向けのトレンド感のある着こなしから、年配の人にも似合うスタイルまで、様々なサイズ感やテイストのコーディネートを投稿しました。販売職は物だけでなく、心地よさや体験も売る仕事。これからは店舗をまたいで接客の技術や仕事に込めている思いを広める業務もやっていきたいです」
4位 ウィゴー1.3.5...原宿店リカコさん
インパクトのあるギャルスタイルと、買い物を楽しい時間にしてくれる接客で4位に輝いた。

「派手な柄物をたくさん使った得意のギャルスタイルだけでなく、柄物を取り入れたいけど勇気が出ない人向けの比較的シンプルな着こなしも意識して投稿しました。いつも見てくれるお客様への感謝を伝えたくて、毎日投稿しましたね。販売員は何か一つ、自分に〝軸〟を持つべきだと思います。私の軸は商品だけでなく感動も売るということ。今後も変わらず大切にしていきます」
