「ヴァリス・バイ・ファクトタム」は、「ファクトタム」の有働幸司が手がける新ブランドだ。ファクトタムとは異なるコンセプトのブランドとして15~16年秋冬から販売する。
コンセプトは「タイムレス」で、着る人の日常に溶け込むような普遍的なワードローブを揃える。服にテーマを設けず、長く着られて、着まわしやすいことを大切にしながら、ファクトタムらしさも併せ持つ。ファクトタムで培った縫製や加工の技術を生かして、スタンダードなアイテムを品よくアップデートした「プロダクトライン」という位置づけだ。
ブランドネームのヴァリスはラテン語で「谷」を意味する。ファクトタムがスタートして今も拠点にしている場所、東京渋谷区鶯谷からイメージしている。谷に集まる様々な人々やリアルな日常、ローカルな価値観を大切にしたい気持が背景にあるという。
アイテムはミリタリー、テーラード、ワークを中心としたデイリーウエアを主としている。インポートの生地を採用したり、国内最高級テーラーを使ったりと、着る人に伝わるこだわりを重視している。プロダクトラインとして、進化する普遍、ニュースタンダードな物作りを提案する。
ファクトタムのパリでの展示会出展を機に、ファクトタムをコレクションブランドとして国内外で認知度を高めるとともに、ヴァリス・バイ・ファクトタムは国内での展示会を軸に違う市場を開拓していく。直営店「ファクトタム・アパートメント」では両ラインを取り扱う。
価格帯はファクトタムと大きく変わらず、コート5万~8万円、ニット1万5000~3万5000円、シャツ1万5000~3万、カジュアルパンツ1万5000~3万円など。