ヴァンヂャケット 日比谷に「VAN」旗艦店を開設

2020/09/17 06:27 更新


 ヴァンヂャケットのメンズブランド「VAN」は9月に開業した東京のJR新橋駅から有楽町駅の高架下の立地を活用した商業施設「日比谷オクロジ」に旗艦店を開設した。VANを知らない40代男性など次世代顧客の開拓を目指し、限定品や協業品、セレクト品などによって新たなイメージを発信する拠点と位置付けている。

 同ブランドは歴史が長く、往年のファンも多い。これまでは専門店や百貨店での販売が中心だったが、日比谷の旗艦店を皮切りに、駅ビルなど30~40代の集客力の高い商業施設への小型店での出店も視野に入れる。

 新たな旗艦店では日比谷周辺の丸の内や大手町のビジネスマンなど40代男性を主対象とする。そのため、長年愛されてきたトラディショナルな定番を軸とした東京の蔵前本店とは異なり、ここでしか買えないものを中心とした商品構成となる。60年代に人気だった「ミスターヴァン」は既存ラインよりも一格上でモダンなテイストのドレス・カジュアルとして日比谷店で限定販売する。上質素材を使った大人が着られるTシャツ(9800円)やロンT(1万2000円)、バンドカラーのシャツ、パンツブランド「バーンストーマー」と協業したチノパンなどを揃える。今後、冬に向けてニットやレザーブルゾンも加わる。

 そのほか限定品では「ブルーブルー」とリングヂャケットと協業したブレザーも販売する。また、パターンを大幅に見直したジャケットの企画も日比谷店からスタートする。アイビーらしいディテールはそのままに背幅や肩線、袖山などを修正し、更なる着心地の良さを追求した。素材もイタリアの高級素材を中心にする。セレクト品ではバッグ「MIS」やスニーカー「ウォルシュ」なども揃う。

 店舗面積は約132平方メートル。店内は100年の歴史ある高架下のイメージを生かし、壁にレトロなレンガを貼り、棚や額縁、トランクをはじめとした什器もアンティークを揃えた。

今までとは異なる新たなイメージを発信する売り場


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