「ヴェルサーチェ」、ダリオ・ヴィターレ氏辞任

2025/12/06 10:00 更新NEW!


 【ミラノ=高橋恵通信員】「ヴェルサーチェ」のクリエイティブ・オフィサー、ダリオ・ヴィターレが12月12日付で辞任する。今年4月1日の就任からわずか8カ月。今回の辞任は「双方の合意」とされている。ヴェルサーチェは、「この移行期間中、ブランドのクリエイティブ戦略の発展に多大な貢献をしたダリオ・ヴィターレに心から感謝し、今後の活躍を祈る」としている。後任は後日発表される見込みだが、当面の間、クリエイティブ部門の仕事は、ヴェルサーチェのエマニュエル・ギンツブルガーCEO(最高経営責任者)の指揮のもとに進められる。

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 「初のヴェルサーチェ一族以外のデザイナー」として注目を集めたヴィターレ。9月の26年春夏「ミラノ・ファッションウィーク」では、招待客を絞った小さなショーを開催し、来年2月に同ウィークで本格的なフルコレクションを発表する予定だった。

 12月2日に、プラダ・グループは12億5000万ユーロの取引となった、カプリ・ホールディングスからのヴェルサーチェ買収手続きを完了しているが、今回の辞任は、同買収とは無関係だと考えられている。買収完了を機に、ロレンツォ・ベルテッリ氏がヴェルサーチェのエグゼクティブ・プレジデントに就任している。同氏は、プラダ・グループのパトリツィオ・ベルテッリ取締役会長とミウッチャ・プラダの息子。



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